何よりも「集中」こそが、個人のパフォーマンスを高める
何よりも「集中」こそが、個人のパフォーマンスを高めるということは昔から知られている。
実際、良いアイデアを出すためにも、良い文章を書くためにも、良いプレゼンテーションをするためにも、本を良く読むためにも、すべてに「集中」が求められる。
このような経験則が僕にもあります。
ピーター・ドラッカーは「プロフェッショナルの条件」という著書の中で「集中」について、次のように述べている。
ーーー引用開始ーーー
成果をあげるための秘訣を一つだけあげるならば、それは集中である。
成果をあげる人は、もっとも重要なことから始め、しかも、一度に一つのことしかしない。
集中が必要なのは、仕事の本質と人間の本質による。
(中略)
自らの強みを生かそうとすれば、その強みを重要な機会に集中する必要を認識する。
事実、それ以外に成果をあげる方法はない。
二つはおろか、一つでさえ、よい仕事をすることはむずかしいという現実が、集中を要求する。
人には驚くほど多様な能力がある。人はよろず屋である。
だが、その多様性を生産的に使うためには、それらの多様な能力を一つの仕事に集中することが不可欠である。あらゆる能力を一つの成果に向けるには集中するしかない。
ーーー引用終了ーーー
「集中なくして成果なし」は過言でもなく真理だと思います。
ところが、日本の脳科学者の中野信子氏によれば、「人間の脳はもともと集中しづらい構造」になっているのだとか。
集中しなければ成果は出ないにもかかわらず、脳はそうならないようにできているというのだから、なんとも世知辛い話。
一体なぜこうなっているのか?
それは私たち人間が「生命を維持し、子孫を守るため」。
人間が簡単に集中して、周囲が見えないほど作業に没頭するようになってしまうと、周囲に危険が迫ったり、自分の子どもが危険にさらされたりしても、気づくことができなくなってしまう。
だからこそ私たちの脳は、危険を察知すべく、ひとつのことに集中しにくい構造になっているのだという。
直感的にも分からなくない話です。
そして、それでいて現代は集中を妨げるものが溢れている。
このような中で、「集中」するための勘所を掴んでいたり、集中するための術を持っているのであれば、それは大きな価値となる。
・人間の脳はそもそも集中しづらい構造
・現代は集中を妨げるものが溢れている
・でも、集中できれば成果を上げることができる
・だからこそ、集中には大きな価値がある
これらを前提として「自分らしい集中」を追求していくことで、成果を上げることができるのだから変化によって幸せを得ることができ、集中と幸せが豊富にある状況を作れれば豊かさも得ることができると思っています。
しっかり集中していこう。