違和感から納得感へ
「これいいなあ」という思いが自然と湧いてくる商品やサービスには、いずれの場合にもあるロジックが存在する。
そのロジックが「一体どういうことなんだろう?」→「なるほどなるほど。そうゆうことか!」というもの。
「一体どういうことなんだろう?」というのは、言い換えれば違和感。
大きくもなく、小さくもなく、好奇心が生まれるちょうどいい感覚。
「なるほどなるほど。そうゆうことか!」というのは納得感。
商品サービスのコンセプトや想いに触れて得る腹に落ちる感覚。
この違和感から納得感への流れがしっかりと構築されている商品やサービスは、いいと感じるのです。
そして、この流れの一番最初を担うのが多くの場合ネーミングだと思っています。
例えば、ポケットマルシェなどの事業で知られる株式会社雨風太陽という会社がありますが、「雨風太陽」という名前に触れると「一体どういうことなんだろう?」というちょうどいい違和感が生じ、そこから好奇心が生まれます。
この好奇心に導かれるように「雨風太陽」の名前の由来を調べていくと、
僕たちの会社は、「消費者と生産者」の接触面積を広げ、都市と地方のあいだに「関係人口」を生み出すことで、日本中あらゆる場の可能性を花開かせていきたいと考えている。
どの土地にも等しく自然の恵みをもたらす、雨や風、太陽のようにーーー
そんな思いを込めて雨風太陽とした、という想いに触れるわけです。
またさらに調べると、岩手県花巻出身の詩人 宮澤賢治「雨ニモマケズ」の冒頭部分からインスピレーションをもらったという話も知ることになります。(雨風太陽は岩手花巻が本社)
こうして「なるほどなるほど。そうゆうことか!」という腹に落ちる納得感が生まれます。
経験的に、このちょうどいい違和感から入り、納得感がしっかり生まれる商品やサービスに対して、いいと感じるのは決して自分だけではありません。
そして、しっかりと記憶に残り、時々想起するようになるのも、自分だけでは決してないと思います。
だからこそ、名前やコンセプトを考える時は、このロジックをとても重視している感じです。